守破離(しゅはり)とは、日本の武道や茶道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したものである。日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。
守
最初の段階では、指導者の話を守る。できるだけ多くの話を聞き、指導者の行動を見習って、指導者の価値観を自分のものにしていく。すべてを習得できたと感じるまでは、指導者の指導の通りの行動する。
破
次の段階で、指導者の話しを守るだけではなく、破る行為をしてみる。自分独自に工夫して、指導者の話になかった方法を試してみる。
離
最後の段階では、指導者のもとから離れて、自分自身で学んだ内容をさらに発展させる。
剣道の大会などでは観覧席に「団旗」を掲げるシーンを見かけますが「守破離」の言葉を多く見かけます。私と息子がお世話になっている洗心道場の場合は「洗心」です。
ちなみに、洗心道場の「洗心」についての謂われは、大無量寿経に中に「洗除心垢」という言葉があります。汚いよごれた心の垢を洗い除くという意味から当時の輪番が「洗心」と名付けられました。